2012年04月17日

携帯電話が世界を変える日

旧暦三月二十七日 戊申(つちのえさる)

 このあいだ、ひょっとして、ワン切り魔になっていたかもしれない。(汗)

 携帯電話を換えた。
 というか、NTTドコモがmovaでの通信サービスを停止するため、fomaに換えるか、他社に乗り換えるかという選択をせざるを得なくなったわけだ。他社に乗り換えるというのも、ひょっとしたら何かメリットがあるのかもしれないが、そういうところで影響が出るほど使っていないし、サービスは似たり寄ったりだろうし、なにより、いちいち手続きをするのが面倒だ。
 去年から、毎月のように「お取り替えの案内」が送られてきていたが、いよいよ放っておくと4月から電話ができなくなるので、2月の終わり頃に、送られてきているカタログで機種を決めて、一応、店頭で使い勝手をみて( といっても開いたり閉じたりするだけだけれど(笑) )申し込んだら、予定よりかなり早く送られてきた。

 新しい電話機が送られてきても、切り替えるのは3月末のサービス停止まででかまわなかったのに、ちょうど忙しい時だったにもかかわらず、軽い気持ちで、つい切り替えの作業をやってしまった。

 新しい電話機には「開通手順書」という、パワーポイントあたりでつくったようなA4横サイズの案内がついていて、これを見ながら自分で初期設定ができるようになっている。
 表紙に「※掲載機種はらくらくホン7ですが他の機種でも捜査は共通です」とあって、らくらくホンを基準にしているだけに、思いきりデカ文字で書かれている。
 で、わかりやすいといえば、わかりやすいのだけれど、ほどなくつまづいた。
「お客さまが登録されている4桁の暗証番号を入力してください。」
 何番だっけ? そういえば申し込むときに番号を登録したっけ。
 3回間違えてアウト! って、野球じゃないんだからねえ…。
 結局、問い合わせ番号にかけて、設定し直すはめになった。
 まあ、初歩的なミスです。これは自分が悪い。
 とりあえずは、通信回線が開通。

 この経験から始まったものだから、本体の設定では慎重になります。
 で、また、暗証番号が出てくるんですね。
 よしよし、今度は大丈夫だよ、と。
 ところがなぜかエラーとなる。
 何度やってもダメ。
 おっかしいでしょ。
 時間をおいてやってみよ…。

 そんなことで解決するはずはないよねえ。
 一時間近く四苦八苦してたのではないでしょうか。(泣)
 薄っぺらいくせに読みづらい付属のトリセツを開いて、あちこち見ていたら、やっとわかった。
 本体の設定のための暗証番号は、最初、一律に「0000」と設定してあるのだ。
 それで初期設定をすれば、個別の暗証番号に変えられるようになる。
 なら、暗証番号を入力せよなんて言わずに、「0000」と入力してください、とか、ゼロを四つ入力せよ、とか言ってくれれば簡単な話だろ!
 こういうことは前提なんだから、いちばん最初の目立つところに、すぐわかるように書いておくべきでしょう。もう、ため息。

 まあ、それでも、なんとか使えるようになりました。
 ほっと、一息。
 だけど、データはmovaに入ったまま。これは、まあまあ覚悟していたので、電話帳代わりに、こっちも少しの間一緒に持ち歩いてもいいと思っていた。
 データ移動したいのは、「電話帳」と「フリーメモ」くらい。あとは何もない。カメラだって30万画素だったし。(笑)
 まあ、でも、ちょうどついでがあったので、翌日早速、通り道のドコモショップに寄ってみる。「電話帳」のデータ転送をやってもらう。意外と時間がかかったが、これでOK。メモのほうは転送できない。まあいい。量も少ないので、どのみち、新たに整理し直して打ち込もう。

 でもって、まあ、ひと安心はしたのだけれど、帰ってから見てみると、何か感じが違う。もちろん、ディスプレイの表示や文字のフォントも大きさも違うから当然なのだが、どこか違和感? よくみると、アイコンが全部、レトロな固定電話マークになっているのだ。
 もとの登録では、携帯マークの男女色別とおウチマーク、オフィスマーク、店文字マーク、といったふうに分けていた。それが全部固定電話マークに一斉変換されてしまっている。
 またため息。

 「グループ」から相手の番号を探すにしても、そのあとは名前をたどっていくわけだし、自宅か携帯かというのも番号を見ればわかる、と言えばそれまでなのだけれど、やはり、せっかくのアイコンが頭についていたほうが、パッと見、わかりやすい。
 しかたないので、夜、寝る前に、少しずつ直していくことにした。
 こういう手順は、mova のほうがずっとやりやすかった。なんというか、フローがシンプルだったのである。
 表示も、これは機種にもよるのかどうかわからないが、movaでは白地に黒文字だったが、fomaのほうでは、基本が黒バック。そこに白抜き文字だったり、現在操作中の部分だけ白いオビとなって、そこに黒文字で示している、といったふうで、ものすごく見にくいし、まぎらわしい。

 手順の操作数が多く、しかも読み取りにくいので、何度も間違えた。しかも、その間違いが、発信につながってしまうのだ。
 発信画面に切り替わってしまったのを見て、あわてて、オフを押す。
 間髪入れずオフを押しても、すでに一度、発信してしまっているから、ワン切りになる。というわけで、本文冒頭のように、どうもワン切りを繰り返したらしいのです。
 みなさんすみません。(涙)

 何人かの友人が、どうしたの? と返信をくれた。やっぱり。
 ごめんなさい! とにかく謝って事情説明。
 だけど、お仕事先とかは、時間も時間だし、着信があっても、どうせ間違いだろうと無視していただいたようで(汗)、ことに苦情はこなかったのですが…。
 固定はまだいいのですが、携帯の場合、長く伺っていない相手のかたには、間違ってかけてすみません、と電話するのもなんだし…、ひょっとしてもう閉めちゃってるかもしれないし…、なんてちょっと逡巡したり。
 いやはや、あせりました。(冷汗)

 で、このあたりの機能が、ものすごく使いにくい。movaでは発信記録と着信記録を別に見ることができたのだが、fomaではおなじ画面に混在。それも、似たようなアイコンがいろいろ出てきて、まぎらわしくて、やたらわかりにくい。
 メールの送信トレイと受信トレイは、さすがに別になってはいるものの、なにかしら使い勝手が悪いし、画面も文字サイズも大きくなっているのに読みづらい。

 この使い勝手の悪さは、どうも、慣れの問題だけではない気がする。
 機能は豊富になっているし、その分、項目数や手順が増えることはわかる。そのために、手数が増えることで、使い勝手が悪くなる場合もある。
 しかし、どうもそういうことではない、という印象が強い。

 はたして「進化」したのだろうか、ということである。
 前のmovaは何しろ、30万画素カメラの年代物。新しいfomaでは1310万画素で、自動合成や「小顔撮影」(笑) までできる。フルハイビジョンムービーも撮れる。ワンセグテレビが見られて、GPSがついていて、フルートゥースやワイファイに対応して、防水防塵。……もう至れり尽くせりのハイテクが凝縮されている。
 で、較べると半分近い薄さになってはいるのだが、平面積でみると、2割くらい大きくなっている。重さは減っているものの、5グラムあまりしか違わない。グリップ性は丸いmovaのほうがよく、四角いfomaはスマートに見えるけれど、手のなじみはよくない。落としそうでしかたがない。はっきり言って、形状自体は進化していない。

 そして、こまかいところかもしれないけれど、電源を入れてから使えるようになるまで、やたらに時間がかかる。パソコンみたいだ。ひとつひとつの機能も、アイコンを押してから画面が現われるまで、つんのめって待つ感じ。機能が多くなって複雑だから、反応するタイムラグが延びるんでしょうね。
 ボタンが薄くて間違って押しやすいのは、まあ、デザインによるのでしょうけれど、触感で境界がわかりにくい。
 しかも、ごていねいなことに、movaで「マナーモード」にするには「*」マークを長押しだったが、fomaでは「#」マークの長押し。fomaで「*」マークを長押しすると、「ドライバーモード」になる。この失敗をしたことで、今まで知らなかった「ドライバーモード」の存在を知った。(笑)
 同じ会社の電話機なのに、操作方法に継続性がないばかりか、正反対に設定されているという愚行。

 結局、使い勝手としてはまったく向上していない、という印象なのだ。
 ここで、健康器具や健康食品のテレビショッピングなら、「個人的な感想です」とテロップが入ります。(笑)

 日本の携帯電話がガラパゴス化している、ということは、言われ始めて久しい。
 通信規格や基本システムの問題だけでなく、井戸の中の進化では、島から外に出たとき、同種の食い合いでたちまち滅びる、という意味にもとれる。
 これは、最近、多くの日本製品に共通して感じられることのような気がする。
 基本的に、つくった側の人間が、その製品を使ってみたことがあるのかな? と疑問に感じることが多いのだ。

 携帯電話が登場して、コミニュケーションのあり方が変わった。
 考えてみれば、すごい技術である。
 印刷、電信、電話、ラジオ、テレビ、それらは世界を変えてきた。その根源には「情報伝達の革新」がある。今、ここにきて、インターネットと携帯電話が、また新たに世界を変えつつある。みんな、何をしたかといえば、時間と空間を縮めることである。

 携帯電話は、衝撃的な技術製品ではあったが、おそらく、最初に固定電話が登場したときのような劇的インパクトではない。比較できるなら、ウォークマンの登場といったところだろう。
 スマートフォンも、使い勝手の良さが一気に高まったのかもしれないが、いかに便利でも、せいぜい、持ち歩ける電話付きパソコンである。

 携帯電話が、その真価を発揮できるのは、やがて実用化されるはずの、音声同時通訳機能だと思っている。インターネット電話のほうが先かもしれない。しかし、いずれ、携帯電話で簡単に同時通訳ができるようになれば、いつでも、どこでも、イヤホンマイクをつけて対面でそのまま話すことができる。
 どこかの馬鹿な企業のように、社内で日本語禁止だとか、会議は英語だとか言わなくてもすむのだ。

 そのとき初めて、携帯電話はほんとうのブレイクスルーをもたらすだろう。文化を変えることになる。
 で、それで、である。
 ガラパゴスであったかどうかは、そのとき、まさに、ためされるだろう。
 自分たちでも使いにくいようなものなら、世界の人々が受け入れるわけはないよね。
   
posted by Office KONDO at 18:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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