2011年03月17日

福島原発200q圏内の子供と妊婦は避難を!

旧暦二月十三日 辛未(かのとひつじ)

 福島原発の事故発生から5日経った16日の夜のニュースでも、まだ、東京電力は180人体制で現場対策にあたっていると言っていた。これが全員社員なのか、下請け会社を含めているのか、あるいは、下請けについては人数に含めていないのか、おそらく大半が下請け作業員という数字だろうけれど、いずれにしても、すでに4基もの原子炉が同時に危機的な状態にあって、180人というのは1基あたり45人平均。そんなもので抑えられる状況ではないだろう。

 放射線量の数値が高いので、安全が確保できれば次の作業に、などという間の抜けた報道を何度聞いたことか。
 東京電力は全社員に非常呼集をかけて、全員決死隊として覚悟を決めるくらいのことはしなければならなかっただろう。原子力発電所を経営するということは、そういうことなのだ。なんの関係もない周辺の住民を被曝の危険にさらしておいて、何が作業の安全か。
 東京電力の従業員数は、ホームページでは38,227人とあった。少なくとも1万人くらいの男手はあるだろう。リスクの高い仕事はすべて下請けにまかせ、いざとなったら消防隊員や自衛隊員、さらには警察機動隊員の命を盾にして、自分たちは避難することばかり考えている姿勢には、いいようのない怒りを覚える。

 テレビは、ごまかしに満ちた記者会見を垂れ流すばかりで、これまで、現場から実況中継をやったメディアはひとつもなかった。
 くだらない24時間テレビなんかより、はるかに「視聴率」はかせげるだろう。よく、「報道」の歴史として、テレビ画面でたびたび見せられる、伝説の浅間山荘の現場中継などより、おそらく、ずっと歴史的な報道として残るだろう。
 まさに報道の使命。なぜできないのか。
 「安全のため30q離れたところから撮影しています」などというテロップの映像など馬鹿馬鹿しくて信用もできない。

 マスメディアでは、正確な事実も分析もまったくといっていいほど出てこなくて、人々は黙々と避難指示に従っている。パニックを煽ってはいけないが、事態はそんなに甘いものではない。
 世界が「レベル6」としていることが、現実を示している。
 奥歯にものがはさまったような「解説」ばかり聞かされる中で、ユーストリームが、ようやく、まともな現状認識を示していた。

http://www.videonews.com/interviews/001999/001761.php

 おそらく、事態は紙一重のところまできている。
 チェルノブイリの惨事に手が届きそうなところ、ひとつ間違えば超えていくという瀬戸際にあるだろう。

 今や、現場技術者の知恵と勇気を信じるしかない。
 運良く、この非常識な事故が、チェルノブイリを超えることなく落ち着いたとしたら、周辺の自治体や、あるいは企業からも損害賠償請求が始まるかもしれない。当然、住民への補償や健康管理のコストも浮上する。東京電力という企業がそれまで存続できたとして、この夏、夏期一時金でも出したとしたら、それは犯罪行為に等しいことになる。社員には、無責任な経営陣を放任してきた連帯責任がある。
   
〈最近の関連過去記事〉
3/15 東京電力の「広報」
http://kyotohansokutsushin.seesaa.net/article/190719393.html
2/28 ビキニ・デーとCSR。
http://kyotohansokutsushin.seesaa.net/article/188133868.html
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